第4作目。「恋人との死別」がテーマです。ストレートに綴ったつもりなので、是非、詩の世界観に浸ってみてください。「星しぶき」や「星守り」など、造語もちりばめてあります。

sheep812 投稿 - 2018/01/29 更新 - 2018/01/31 2 Comments 310 Views

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A:
「貴方に見せたいものがあるの」
君はおもむろに　僕の手を引いて
連れて来たのは　星達が踊る
夜空のよく見える　丘だった

「よく見ててね」と指先で
一際輝く星達を　結んでゆく
そこに浮かび上がったのは
少し不恰好な　愛の形だった

B:
飽きもせずに
この丘に足を運んでは
2人だけの愛を結んでいた

サビ：
降り注ぐ　流星の子供達は
天を駆け　星しぶきをあげて
包み込む　冷え切った夜風を
永遠に届けたい　願いを

A':
「黙っていてごめんね」と
消えそうな声が　僕を包んだ
冷たくなってゆく　君の手が
あられもない運命を　解いた

B':
君の中の灯火に
呼応するように
輝く星達も
その姿を消していった

サビ：
掬っても　零れ落ちてく
夜空はなんて　遠すぎる
悲しみを　超えた先でさえ
君にはもう　出逢えない

C:
行き場のない想いは
響き渡り　昇華する　その時
君の声が　聴こえた
「私はずっと　ここにいる」と

再び集まった星達も
この瞬間を　包み込んだ
僕らが結んできた愛は今
君と一緒に　美しく形になった

サビ:
たゆたえる　時間の終わりは
何度も喉の奥を　震わせた
ありがとう　そしていつまでも
この丘に立つ　星守りでいよう

降り注ぐ　流星の子供達は
天を駆け　星しぶきをあげて
包み込む　冷え切った夜風を
永遠に届けたい　願いを

君と居られるこの丘で

愛を結んだこの丘で

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