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風景のままに書きました。
kobayashi 投稿 - 2017/12/29 更新 - 2018/01/07 0 Comments 318 Views
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YYwhy0519
海辺のちいさな花屋
春先の穏やかな朝
いつかみた夢のつづき

揺れる麻生地のカーテン
ぶつかり合う波と波を
いつまでも眺めていた

寄せては引いていく
まるで大切なものを隠す
あなたに似て


入口の錆びれた自転車
淡色のドライフラワー
崩れた花弁は物悲しげに

窓辺の本にそよぐ海風
次々とめくられたページが
居場所をもとめていた

ひらいては閉じていく
きっと交ざりあえないあなたとの
距離のようで


海辺のちいさな花屋
須らく西陽が沈んで
波音に耳寄せた
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