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車になったように
砂浜を駆け抜けて
君を乗せて
あのアトランティスまで
今はそっと手の甲に優しく唇を
晴れ渡る君の空に
少しだけ雲を描いてあげよう
そのあったかさにハイビスカスが
頬紅をつける
内から吹く潮風の匂いに
眠気が覚めて心躍る
殺す息 二人だけの海
高まる高揚感に
君はゆっくりと雨を降らせて
焦らしながら叫んだのさ
打ち寄せる波に
また巡りくることを知り
砂に埋もれた
貝殻を君は左手で
すくいあげて
太陽に見せびらかした
それは必然的に
僕にも自慢してるみたいで
それを気づいてほしそうな
君を無視したんだ
そのあとの反応を確かめたくて
冷ややかな態度をとっても
夏特有の性に溺れて
抱きしめてくれた
見つめ合って
何も言わず確かめた愛がここにはあった
君と夜空の眩しさを
下から見上げる
内から吹く潮風の匂いに
眠気が覚めて心躍る
殺す息 二人だけの海
高まる高揚感
君はゆっくりと雨を降らせて
初めてとともに消えてゆく…
潮風Rain
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