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meta_scheme3 投稿 - 2016/05/14 更新 - 2016/05/14 0 Comments 429 Views
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食べるための手癖が馴染み
暮らす内にリズムもできて
通う道は季節の花で
香るだろう

うすらばか

朝が来れば風でも吹くと
騙る内に騙りは信じ
飛べぬ訳は忘れただけで
消えはせぬに

うすらばか

黙る頃合ばかり心得ている女と
ベランダで雨を眺め これも、と思う

うすらばか

ずらすだけの話術に長けて
ぼかすシミは彩りめいて
否定しないもっともらしさ
板に付いた

うすらばか

夜の寒さ紛らすだけの
ぬくみすらも今では信じ
その場しのぎ寄り添うこごえ
必然なら

うすらばか

退ける足取りばかり踊って見える男が
マンションの上の月に何も想えず

うすらばか

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