新規登録 ログイン
お題のキーワード縛りから発想を頂きまして。
portame 投稿 - 2015/08/10 更新 - 2015/08/25 2 Comments 460 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
朝照りつける日差しと
降りかかってくる 蝉時雨の音
アスファルトの上
ユラユラする視界の底には足が
踏み出そうか迷い考える葦は
項垂れたら日も暮れて明日

汗が1滴落ちていっては
続く額から流れるものを
腕で拭いとって
もう どうにもならないと
思ったのなら 叫んで

必死で睨みつけた道の先が
蜃気楼で惑わされそうになっても
この五月蠅いくらいの蝉時雨が
耳を突いて 私を起こしているから


雲かげり始めてる
降りかかってくる 昼 時雨の音
泥濘の上
グラグラする身体の底への水に
踏み出せても迷わず顧みずに
ぬかるんでたら焼け石に水

涙1滴落ちていっても
続く心から溢れるものを
腕で拭いきれず
もう 抑えきれないと
思ったのなら 見上げて

必死で睨みつけた雲の先が
眩しくて目が眩みそうになっても
この涼しいくらいの昼時雨が
身体濡らし 私を落ち着かせるから


必死で睨みつけた夢の先を
蜃気楼で見失いそうになっても
この五月蠅いくらいの蝉時雨が
思い出させ 私を押し続けるから
行方凝らし この手を伸ばしているから
タグ : [ 編集 ]

2 Comments

yumemigati3yumemigati3
2015/08/10
こんにちは、はじめまして、お題提出者のさくと申します。

うーん、なるほど、うだるような暑さで朦朧とする世界と、迷いそうな自分の世界をかけているのですね。自分を現実につなぎとめておくものの象徴としての蝉時雨と解釈しました。すばらしい!

portameportame
2015/08/25
>さくさん
コメントありがとうございます。

蝉時雨聞く項垂れている絵しか想像でいなかったもので(笑)
ただ、記憶の中で蝉時雨は鮮明に再生されるなーって
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録