新規登録 ログイン
頽廃的耽美な待ち人歌。
asakist 投稿 - 2015/02/09 更新 - 2015/02/09 0 Comments 134 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
天窓から 見つめるお人の
青い瞳へと映るのは
紫麝香這う 生糸の双丘
自らを 静かに愛で撫でる

貴方の心の内 何が宿る
劇しい欲情か それとも空虚か

幸せは仄暗い
この部屋にあると信じ
軋む寝床に熱を
預けながら独りで
開かれぬ処女薔薇は
馨り立つ莟のまま
窓の外の方の手で

綺麗に咲かせる夢をみるばかり


天窓から 見つめるお人の
黒い瞳へと辿るのは
亡骸めく 裸娼の小夜鳥
唄う声 それさえ吐息づく

冷たい鎖は蔦 希望は茎
それでも冴えぬ葩 光は何方と

諦めは奥深い
土底で糧と眠る
永久に色付く愛に
触れるために独りで
閉ざされた処女薔薇は
脹れ立つ莟のまま
窓の外の方の手で

手折りの一夜に逝く日を待ち侘ぶ

幸せは仄暗い
この部屋にあると信じ
軋む寝床に熱を
預けながら独りで
開かれぬ処女薔薇は
馨り立つ莟のまま
窓の外の方の手で

綺麗に咲かせる夢に伏すばかり
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録