新規登録 ログイン
「身体に悪いから吸わない方が良いよ。」と私に言いながら煙草を吸う貴方は、人生の理不尽さに憂う、まさにそれのようだった。
portame 投稿 - 2014/10/01 更新 - 2014/10/01 0 Comments 483 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
一度目は火を着けたら見えた
赤く燃え行くその炎
煙を追って視線を這わす
次に向っていくその方角へと

闇夜に捲いた煙は翳り
月日を浴びて靄のよう
問いただす意味と
煙を欲しがる体の
憂いは似つかわしくて

何度でも繰り返し 昇っていく煙と独り
呼吸のない部屋で 眠れずに
考えては追いかけ 理由などは見当たらなく
丸く浮かぶ月 見上げてた


二度目なら落ちた吸い殻の中
白く嵩張る灰模様
命を這って導火を散らす
意味で火をつけ舞い落とす

いくつも並ぶ断ち切る理由
そのくせいつもポケットの中
忍ばせたままのタバコとライター
生き死にの理由もこのくらいか

何時だってすぐにも 切れてしまう命の手綱
手をかけるわけが 増えてゆく
理不尽に憂いて 嘆く夜を共にする灰
月に架ける息 見上げてた


止めてしまう理由は 増えていく吸殻ほど
生きていくわけも 増えてゆく
毒のような空気を 確かに今息を吸う肺
呼吸のない部屋で 眠れずに
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録