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お題スレの名詞だけをやろうとしたらコレジャナイになった。だから普通に投稿。
jikumaru_asano 投稿 - 2014/09/27 更新 - 2014/10/01 2 Comments 443 Views
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泣きながら随分と
歩いたつもりだった
重たくて大きくて
それでも手放さずに

絶え絶えに随分と
生きてきたつもりだった
もげそうな両手を
引き摺り 転げながら

雨と泥の匂いの中倒れながら
ふとからっぽの掌に気づいたとき
握らせられることと
握ることの違いを知る

無価値な皺に何を添えて
立ち上がればいい?
一から築き直すには
何も無さすぎて
閉じようとした瞬間目に
映り込んだ糸に
祈る想いですがりつく


意気がって随分と
傷付けてきた自分を
守りたいものさえも
疎ましく感じたり

他の人と変わらない
ちっぽけな手を憎んで
悔しくてあの空に
何度も翳し続けた

「あいつだって他の奴と変わらないさ」
「同類だ」って自分を落ち着かせても
たまに眩しく見えて
たまに叫びたくなるんだ

無価値な皺に何を願い
未来を読み解く?
握らせられた物にまだ
振り回されて
捨てようとして 頼りにして
全部ハンパなんだ
マジの手ぶらが怖すぎて


ちっぽけな自分に意味をくれた
貴方の糸を手繰り寄せて
引き合った尊敬とライバルという奇跡

また更にそこから糸を手繰れば
今まで指を軋ませてた
手の中の鉛が初めて小さく見えた

あぁ最初から
この手には何も無い



世界で無価値な自分には?
……世界で無価値な自分だからこそ


無価値な皺に不格好な
強がりを添えて
一から築きたいのなら
最高に足掻け

無価値な皺に糸を添えて
情けないくらい
一人でやっていけるとか
言えやしないから
手を貸してくれ 頼ってくれ
声の限り叫ぶ

代わり映えしないこの両手の中
その時息づき始めたその名は―――
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2 Comments

yo10yo10
2014/10/01
お題スレ活用していただいてありがとうございますm(__)m

9~12連が特に好きでした
内部を描く部分がとても好きでした♪
jikumaru_asanojikumaru_asano
2014/10/01
よっと様ありがとうございます。

手に取れるものじゃなくて、
もう名詞、手、みたいな感じになってしまってこれじゃないなという作品に。
出直してきます。すみませんでした。
でも好きという言葉は嬉しいです。
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