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退会済み 投稿 - 2014/07/30 更新 - 2014/07/30 0 Comments 261 Views
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吐瀉物に浮く白い玉
拾って茹でて糸をとる
だんだん数も減ってきた
「もうじき出なくなりそうね」

「そしたら俺も用済みだ」
いつかこうなる気はしてた
「楽しかったわ」 「なかなかな」
長く続ける業(わざ)じゃなし

 吐かれたモノを売りさばき
 俺は充分うるおった
 あんた、吐きダコ、治したら
 等身大な繭で寝な

首の穴から青い炎
外した頭、脱衣カゴ
タライに張ったひまし“湯”で
無くした肩の凝りほぐす

モツだ、面皮(めんぴ)だ、ケツの毛だ
ショートしのぎに手放して
魂(たましい)だけになったのさ
きょうび悪魔も肉食で

 吐かれたモノを飲み込ませ
 別な胃液で味付けだ
 あんたの背中 思い出す
 あんたにゃ削る身があった

口から直(じか)に赤い糸
風の噂が言うのには
あんたは人じゃなくなった
社(やしろ)の中で生き神と

神様業(かみさまぎょう)は上手い手だ
「ご無沙汰だな」としゃしゃりでりゃ
やべぇ、蚕はベジタリアン
やめろ、肉じゃあねぇだけで・・・

 吐かれるモノの紅(くれない)に
 俺の青さが味を付け
 お布施の高(たか)も倍々さ
 ベストビジネスパートナー

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