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この灯火が消えるその前に
hoshiuta_1222 投稿 - 2014/07/13 更新 - 2014/07/13 0 Comments 438 Views
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人生の終わりっていうのは
案外突然に訪れて
僕のこの命の灯火も
あと半年以内に消えちゃうんだって

まぁ言葉は知ってたんだけどさ
〝余命宣告〟っていうんだろ?
あなたはあと半年しか生きれませんってさ
言われちゃったんだ
どうしようもないだろう?

もうこれほど後悔した事はないよ
そんなくらい後悔してるんだ
こんな事になるくらいなら
ちゃんと気持ちを伝えればよかった
今更言っても遅いかな
でも言っとかないと死んでも後悔するからさ

僕の残り僅かな人生に
君という花を添えてくれないか
ゆらゆらと今にも消えてしまいそうな
この頼りない灯火に
一緒に火を灯していてくれないか

神様なんていうものは
案外平等なのかもしれないね
僕の残り僅かな人生に
君という花をくれました

まぁそれは君にとっちゃ辛いかもしんないけれど
折角だから笑って見送って
そんな我が儘言ってみたり
どうせもうすぐ死ぬのなら
最後は笑って消えたいよ
でもそんな事も言ってられないみたいだね

僕の残り僅かな人生は
君という花で彩られてね
最期の刻(サイゴノトキ)を迎えたようです
この頼りない灯火は
もう神様の息吹で吹き消されそう

そうして僕は
夏の青い空へと
紛れて溶けて消えました
最後に残ったのは
君という花と
その花の優しい涙

きっと君は大丈夫
僕がいなくても君はきっと
もし辛くなったら
夜空を見上げてごらん
幾つもの煌く星達の
そのどれか一つは僕だから

空に昇るのは
割りと気持ちの良いものだったよ
大丈夫君ならきっと
たとえ1人になっても
生きてゆける
この突飛な世界を
愛してゆける

僕はいつでも
空から君を
見守っています

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