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己が何であるのか。
それは
探し続けた先に、厳然と在るのではなく、
それは
探し続ける事に、茫然と在るのである。
だからこそ、果てがなく、
だからこそ、歯止めなく。
過たず、止め処なく。
続けたものに、微かに訪う。
忘れては、ならない。
あららほら、あゆあゆ。
A
枝に座る
野駒は緋の喉 震わせて
入方の
雲居に遵う 空を見上げて
泣いている
B
遠くに細やむ勇士の影絵
海に埋もれて
語らいの星も見失う
"小さく小さく左に倣え"
ここりなく
誰も口にできずに這う這う
C
「来し日の夕日のそのまた先まで!」
見渡す瞳が映すは そら陽炎
今際の言葉の届いたはずの
愛したはずの
あの処 いま何処
S
泣かずに呻いた童は
燻ぶる腐心の土に濡れ
「もういいよ」
「もう泣けはしないから」
「知らず埋もれた底方で永久におやすみよ(笑)」
泣かずに呻いた火鏡の子
終わりなく終えた
苦心の欠片 罅となり
割れてなお
泣けずに呻いた火鏡の子
最後に映すのは母
母の笑顔待つ火鏡の郷里
それは
探し続けた先に、厳然と在るのではなく、
それは
探し続ける事に、茫然と在るのである。
だからこそ、果てがなく、
だからこそ、歯止めなく。
過たず、止め処なく。
続けたものに、微かに訪う。
忘れては、ならない。
あららほら、あゆあゆ。
A
枝に座る
野駒は緋の喉 震わせて
入方の
雲居に遵う 空を見上げて
泣いている
B
遠くに細やむ勇士の影絵
海に埋もれて
語らいの星も見失う
"小さく小さく左に倣え"
ここりなく
誰も口にできずに這う這う
C
「来し日の夕日のそのまた先まで!」
見渡す瞳が映すは そら陽炎
今際の言葉の届いたはずの
愛したはずの
あの処 いま何処
S
泣かずに呻いた童は
燻ぶる腐心の土に濡れ
「もういいよ」
「もう泣けはしないから」
「知らず埋もれた底方で永久におやすみよ(笑)」
泣かずに呻いた火鏡の子
終わりなく終えた
苦心の欠片 罅となり
割れてなお
泣けずに呻いた火鏡の子
最後に映すのは母
母の笑顔待つ火鏡の郷里
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