片手でそっと消したルームランプ
窓の隙間 差し込む月明かり
静寂に君の吐息だけが
囁くように耳を掠めていく
理性なんて言葉 意味をなくしそう
無防備に ねぇ そんな顔しないで
このまま止められなくなる
壊れるほど強く強く抱きしめたら
心まで一つに溶け合えばいいのに
繰り返し何度も身体を重ねても
触れた指先から涙に染まっていく
それでも太陽は沈まない 熱帯夜
抑えきれない好奇心が
その先を知りたいと願うんだ
素肌に染みていく温度だけが
胸に刻み込んでいくリアル
本能が身体の自由を奪って
その声で ねぇ どうか目覚めさせて
心に潜む熱情を
酷く長い夜に溺れてしまいそう
この身を任せれば どこへ辿り着ける?
繰り返し何度も口唇重ねても
戸惑いが滲んで涙の味になる
甘く痛く儚い夢は 蜃気楼
真実なんて まだ今は欲しくない
どうせならば最後まで信じさせて
同じ気持ちでいる事
酷く長い夜に溺れてしまいそう
この身を任せれば どこへ辿り着ける?
繰り返し何度も君の名前を呼ぶ
愛する気持ちに嘘はない
壊れるほど強く強く抱きしめたら
心まで一つに溶け合えばいいのに
繰り返し何度も身体を重ねても
触れた指先から涙に染まっていく
それでも太陽は沈まない 熱帯夜
3 Comments
2013/07/17
ふたりの関係は「理性なんて忘れて」「真実は欲しくない」「信じさせて」あたりから、結ばれてはいけない関係を想起しましたが、いかがでしょうか。
全体的にレベル高い詞ですが、「それでも太陽は沈まない 熱帯夜」というフレーズは、インパクトはあるものの、太陽と夜が直接並ぶとどうしても違和感がありますね・・・それなら太陽を使わず、熱帯夜の暑さを表す言葉(汗が吹き出す、月さえ溶けてく・・・とか?)を使えるとよりいいかと感じました!
2013/07/17
沈まない太陽は、鎮まらない熱い胸や感情を表しているのでしょうか?
官能的な反面、どこか儚さのある言葉遣いが二人の気持ちをうまく表現できているように思いました。
一度きりの人生、このくらい我を忘れて愛し合えることは、
正直羨ましいとも感じますね♪
いろんな意味での禁断の愛を予感しました。
2013/07/24
細部までよく見てくださっていますね。自分の目で見てわからない部分をご指摘いただけると、とても有り難いものです。「太陽=夜」は確かに違和感がありますね。何か自然に感じられる表現を探してみたいと思います。
陽竜さん
「沈まない太陽」は比喩的表現ではありますね。体感的な暑さも精神的な焦燥感も合わせたような・・・どこか禁断な匂いが二人を複雑な気持ちにさせるのでしょうね。