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《ひとつの定説、または前提として》
天上には、それはそれは素敵な場所があるという
そこは神のおすまいで、ひとは死してそこへと近づくことが許されるそうな
しかし、ひとの身をしてむやみやたらと詮索はするなかれ
天上の小粒は冗談が通じぬらしいゆえ
―お星さまがばらしたかくしごと―
坂上にあると云う のだが
坂下にひとは這う
さざめきの羽売りが
月下 天佑の蠱惑を囁くのさ
《傍から思うに》
縋るしかなく
上るには縋るほかなく
生き地獄 だ
―お星さまにたくしたその結果―
虚ろ羽を背に生やす ものの
虚空にて動きなく
さすらいの羽売りが
目下 片の子のここめを擽るのさ
《傍から思うに》
激怒している
底なしの激怒である
ざまあみろ だ
―信じれば―
おいそれと至ること
な か れ!
―神罰あり―
あまがつの
吊した 怨みの垂る
影降りの
底方 靡いている…
おこころ おあそびになられる…
天上には、それはそれは素敵な場所があるという
そこは神のおすまいで、ひとは死してそこへと近づくことが許されるそうな
しかし、ひとの身をしてむやみやたらと詮索はするなかれ
天上の小粒は冗談が通じぬらしいゆえ
―お星さまがばらしたかくしごと―
坂上にあると云う のだが
坂下にひとは這う
さざめきの羽売りが
月下 天佑の蠱惑を囁くのさ
《傍から思うに》
縋るしかなく
上るには縋るほかなく
生き地獄 だ
―お星さまにたくしたその結果―
虚ろ羽を背に生やす ものの
虚空にて動きなく
さすらいの羽売りが
目下 片の子のここめを擽るのさ
《傍から思うに》
激怒している
底なしの激怒である
ざまあみろ だ
―信じれば―
おいそれと至ること
な か れ!
―神罰あり―
あまがつの
吊した 怨みの垂る
影降りの
底方 靡いている…
おこころ おあそびになられる…
4 Comments
2013/07/06
言葉遣いなど、非常に難しいですが独特の世界観があって個人的には好きです。(^-^)
ただ、正直情景の全体がイメージできないですm(_ _)m
最初の定説を踏まえたつもりでしたが、難しいですね。
わからない感じもまた想像が膨らむので面白いですが(笑)(^^)/
2013/07/06
こんばんは。初めましてでしょうか、コメントありがとうございます。
>言葉遣いなど、非常に難しいですが独特の世界観があって個人的には好きです。(^-^)
好いていただけて嬉しい限りです♪
>ただ、正直情景の全体がイメージできないですm(_ _)m
あぁー、こちらの作品は『天堂の閉ざして』という私の過去作品の続き物ですので、
これだけで情景の全体像をお伝えしようとは思っていませんねー
それとこちらのサイトに投稿するにあたって、
元の文章を思いっきり削って歌いやすい部分だけをお見せしていますので、
そういった意味でも内容が把握しづらいものになっているかもしれません。
簡単に言えば、自殺して神さまのおわします天堂、
極楽浄土に楽して行こうとしてる少年。
そんな不埒な少年に対して、羽売りことお星さまこと浄土の門番が激怒して、
少年を騙してこらしめる、というお話です。
もっと簡単に言えば、自殺をするんじゃあない、というお話です。
2013/07/07
簡単に言えば~の大方は理解できていましたが、少年を騙してこらしめるといった内容でしたか、
主旨含めてやはり面白いと思います(^^)/
天堂という表現が少し意味深な感じがして良いですね♪
2013/07/08
こんばんは。コメントどうもです。
騙してこらしめる、と言うのは表現は汚いですがネズミ捕りみたいなもので、
落ちてるエサに欲がくらんで手を出したら生け捕りにされるような、
言わば上げて落とすということですから、
そういった山と谷の関係は物語では使い古されてる展開ですねー
上手い話には食いつくな!というありふれたお話ですねw
死ねば極楽浄土に行けるだの、だから楽に死ねる方法を探すだの、
タダより怖いものはないということを身を以て感じさせるには、
多少痛い目を味わわせるくらいが丁度いいと思いますw 冷たいことを言うようですがw
「天堂」という表記は実はそれほど奥深い理由があるわけではありませんでw
「天国」というとキリスト教の匂いがしますし、
「極楽浄土」ですと仏教臭さが強すぎますし、
そのどちらの香りも和らげてくれるのが「天堂」だったというだけですねw
なので作品の中では「天堂」でこだわりますが、
こういったコメントの中では、
特にこだわりなく「天国」や「極楽浄土」と表現をころころ変えてしまいますw