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何度でも言ってやるお前は哀れだ
退会済み 投稿 - 2013/06/10 更新 - 2013/06/24 0 Comments 575 Views
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千も一つも
始まりがある

ただそれだけ

生も死も
あるだけ

生が当たり前になり
無駄に生きている

擦り減っていく
また擦り減っていく
魂も生も

病んでいる…
笑んでいる…

若人よ!
生き急ぐことなかれ!
いずれ死ぬ定めだから!

モシモシ!コチラ置イタ
可哀相ナ子ハイズコ?

物心ついた時には
真っ黒なお部屋に繋がれ
悲しいのか辛いのか
ほろほろと涙を流している

ここで見知らぬ
目出度い頭の人が言ふ
「残念!無念!また来世!なんて素晴らしい言葉でしょうか!」

こうして毎日
子供が吊るされ
そうして毎日
子供が連れられ

大人たちは謳歌する
「神の思し召し!」

「いいかい?
君たちは神様に選ばれた特別な子達なんだ
ならば一緒に喜ぼうじゃないか!」

目出度いなぁ
狂っているなぁ
だがいくら言った処で無駄だ
何故なら

それは…

「此処にいるぞ!非国民の子が!」

物心ついた時には
真っ白なお部屋に繋がれ
悲しいのか辛いのか
ほろほろと涙を流している
(アハッハハハハ! アハッハッハッハ…)

「残念!無念!また来世!なんて素晴らしい言葉でしょう?」

「おお!なんて素晴らしいんだ!」
「まぁ!なんて素晴らしいのでしょう?」

現世に繋がれた鎖を解き放つために
新たな鎖で繋ぎ止める

また夕日が沈む
また誰かが死ぬ
それは誰なのか?

死に何を見出して
何を得るのか?

全ては身勝手な大人たちの戯言で
妄想に過ぎない

嗚呼!それでも人は!
生きている

月夜に照らされた
無垢な子を吊るしていく
決して自分を吊るそうとはしない

それが大人だから

愛を知らずに生まれ
死ぬために生かされていく
嗚呼…世界はなんて素晴らしいのでしょうか

世界はなんて眩しいのでしょうか…

教祖らしき男
「生きている事が罪なのだ
笑う事が罪なのだ
いずれはお前らも!お前らも!
貴様らも俺を笑うんだ!」

何振り構わず(呼吸を続ける)
死にかけの蟲(轟く喘ぎ)
驚愕の事実(実は!なんと!)

来世など存在しない

呱々の鳴き声
我々は何故生きている?

どうしようもなく情けない
一つの話が終ろうとしている
ただ…一つの縄で吊るされて
降雹の如く冷たい雨に打たれている

千も一つも
始まりがある

ただそれだけ

生も死も
あるだけ

それが当たり前になり
無駄に生きている

擦り減っていく
また擦り減っていく
魂も生も

そこに何の意味があるのか?
残念ながら誰も答えられない

ついにその日が来たようだ
今日はいつもより騒がしい
「お召しなされ!お召しなされ!」

なぜ喜んでいる?

分かりたくもない
知りたくもない

「若人よまた来世!」

暁に沈む夕日よ!
だがそれでも!
人は何も考えずに
悲しいほど愚かで
気付いた時には
もう遅い

生が指の間から擦り抜ける

月夜に照らされた
穢れた子を吊るしていく
決して自分を吊るそうとはしない
(あぁ…わかっている お前は哀れだ あぁ…そうだ! 
悲しいほど哀れだ 笑えない程ね はっははは)

お前は哀れだ

消えてしまえ
燃えてしまえ
紅蓮にかじけて
冥府へと堕ちろ

朧げな橋から人が落ちる

若人よ!生き急ぐことなかれ!いずれ死ぬ定めなのだから!
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