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初めて詩を書いたのは
いつだったっけ
毎日ヘッドホンで音楽聴いて
感動した詩や 自分を変えた詩
僕もそんな詩を書いてみたいと
ペンを取ったのが中学生のころ
あの頃はまだ 語彙も少なくて
誰かが書いた詩を聴いて
自分の言葉じゃない
誰かの言葉で詩を書いてたね
---
罫線があるだけの
薄いルーズリーフに
書き殴った僕の言葉は
ただ 幼くて 幼くて
いつだって僕の前には
厳しくて こわくて つらい現実が
押し寄せるけど
それでも 詩を書いている間は
何もかも忘れられた
---
あれから10年近くが過ぎて
20を超えた僕を待っていたのは
昔よりも遥かに厳しく難しい無理難題
自分の生きる道を決めて
覚悟を決めて生きてきた
それなのに 僕の目の前に広がるのは
努力が報われなかった結果だけ
どこにも向けられないこの気持ち
手を引いてくれたのは
あのとき詩を書いていた僕だった
---
罫線があるだけの
重いアプリケーションに
書き殴った僕の言葉は
まだ 幼くて 幼くて
いつだって僕の前には
どうしようもなく果てしない道程が
延びているけど
それでも 詩を書いている時間は
なんでも忘れられた
いつだって僕の前には
厳しくて こわくて 辛い世界が
押し寄せるけど
それでも 詩を書いている時間は
何もかも忘れられた
僕は書き続ける
---
これからも僕は
詩を書いていくのだろうか
僕の言葉で表現出来る(かける)ものは
あまりにも少ないけど
僕の伝えたいこと 叫びたいこと
それを主張出来る(いえる)のはこれだけだから
罫線があるだけの
薄いルーズリーフに
書き殴った僕の言葉は
まだ 幼くて 幼くて
いつだって僕の目前は
どうしようもなく果てしない道程が
延びているけど
いつでも僕の前には
厳しくて こわくて 重い未来が
待ち受けるけど
それでも 詩を書いている時間は
何もかも忘れられる
だから僕は書き続けるのさ
1 Comments
2013/02/20
なんとなく共感しながらみれました。
昔の詩と今の詩をたまに見比べてみると、自分の変化を感じ取れたりしますよね。