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あなたが死んだ夢を見て
僕は大きな声で泣いた
すぐにそれが嘘だと知って
僕は再び眠り落ちた
夕暮れの広い広い十字路
赤い電話ボックス鳴いていた
ちりちりちりりん
ちりちりちりり
『もっと生きたくなったら、午前四時頃電話を鳴らして』
すぐに悪魔と気が付いた
声は成程甘い香りがした
少し吐き気がする位
あなたがしんだゆめをみて
ぼくはおおきなこえでないた
すぐにあなたに電話して
ひとりほんとにほっとした
もうすぐか遠い遠い未来か
僕はそれを悪夢と呼ぶのかな
ちりちりちりりん
ちりちりちりり
『もっと生きたくなったら、午前四時頃電話を鳴らして』
すぐに罠だと判るけど
声の甘さに負けそうになる
「取敢えず番号教えて」
あなたと不死になれるなら
僕は電話を鳴らしてしまうかもしれない
人はきっとこんな時
ずっと生きていたいと願うのだろう
ずっと生きてほしいと願うのだろう
なんて幸せな願いなんだろう
そう思える様な
人に会えたんでしょう
あなたが笑って
僕も笑って
笑い皺いっぱい作ってさ
おばあさんになって
おじいさんになって
先にどちらかが死ぬんだ
あんがとっていって
また会いましょって
だから悪いね悪魔
明日はいつもの時間に起きるよ
午後の悪夢に気が付いた
隣で眠るあなたをぎゅっとして
僕は大きく欠伸をする
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