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ねえ、
enndouzinnpei 投稿 - 2012/09/12 更新 - 2014/06/16 0 Comments 632 Views
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ねえ、今日は何曜日
彼女は再びぼくに聞く
コンロの火を消したぼくは
優しい口調で教えてあげる

ねえ、今日は何の日
彼女は再びぼくに聞く
誕生日だよと答えると
違う、違うと叫びだした

ヒロポンで目が覚めた彼女は
焦げた野菜を食べながら
星屑のような時間だねと言う
そうだねとぼくも呟く

折り曲がって進む時間
彼女はぼくが愛した場所さえ
いまではさっぱり忘れてる

折り曲がって進む時間
だけどぼくはこの一瞬
限りない一瞬を愛してる

ねえ、きみは誰って
言われる日を恐れている
彼女の首筋をさわり
ぼくの名前をなぞってる

ねえ、愛して欲しい
彼女は再びぼくに聞く
愛して欲しいと答えたら
怖い、怖いと叫びだした

折り曲がって進む時間
彼女は恐れているものも
明日には愛してるかもしれない

折り曲がって進む時間
ねえ、そろそろ眠らせて
まぶたの重さを受け入れる

ピストルで目を閉じたぼくは
遠くの世界へ行ったから
彼女の星屑の時間に
返事のない会話が続く

ねえ、今日は何曜日
ねえ、今日は何の日
ねえ、愛して欲しい

ねえ、今日は何曜日
ねえ、今日は何の日
ねえ、愛して欲しい

ねえ、きみは誰




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