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木を切るために木を植える
そのために木を知っておく
木は詰(なじ)ったりしやしない
ただ植えられた場で伸びる
裏で切るため 表 抱く
そのかげで 中 吸い上げる
後に残ったものがある
裏や表や中のない
石の虚ろが
恣意で濡れ
無数の笑止
感電で
気は刈り取られ
文字となり
無数の酒場
陥没だ
愛しはせずにただ知った
必要だった体(からだ)牢(ろう)
でも君 僕を愛(め)でいなす
石にも木にもなれぬから
僕は君の犬で良かった
豚を食うため豚を飼う
そのために豚まなんでる
豚は少しも恨まない
ただ残飯を食べている
牛と寝るため人を抱く
そのなかで肉おぼえてく
皮は多くを語らない
ただ噴飯を包んでる
僕の残しを
豚が食い
一つの食事
繋がって
木を切り出して
卒塔婆にし
一つの墓場
陥穽だ
知ることなしの愛 追った
要(かなめ)の向こう跳びたくて
でも君のそこ痴れてきた
皮(かわ)な肉にも石の葉だ
君は犬や僕で良かった
そのために木を知っておく
木は詰(なじ)ったりしやしない
ただ植えられた場で伸びる
裏で切るため 表 抱く
そのかげで 中 吸い上げる
後に残ったものがある
裏や表や中のない
石の虚ろが
恣意で濡れ
無数の笑止
感電で
気は刈り取られ
文字となり
無数の酒場
陥没だ
愛しはせずにただ知った
必要だった体(からだ)牢(ろう)
でも君 僕を愛(め)でいなす
石にも木にもなれぬから
僕は君の犬で良かった
豚を食うため豚を飼う
そのために豚まなんでる
豚は少しも恨まない
ただ残飯を食べている
牛と寝るため人を抱く
そのなかで肉おぼえてく
皮は多くを語らない
ただ噴飯を包んでる
僕の残しを
豚が食い
一つの食事
繋がって
木を切り出して
卒塔婆にし
一つの墓場
陥穽だ
知ることなしの愛 追った
要(かなめ)の向こう跳びたくて
でも君のそこ痴れてきた
皮(かわ)な肉にも石の葉だ
君は犬や僕で良かった
2 Comments
2012/09/07
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テイストは好みです。
サビや後半の難解さ加減がどうか、というだけでしょうね。
これがポップなのか、というと、じゅうぶん、セーフだと思いますが。
一旦ひらがなにしてから漢字を振りなおした、みたいなダブルが多くて、他にもいろいろ散りばめられてて何かのテストを受けているような気にもなる。
ちょっと考えこんでしまった。
こういうのは、歌をオトだけで聞いて、聞き手の意識の中に自然に生まれてくるものなのだろうか、それとも、歌詞を読む、というアクションがあってこそのものなのか。
今の自分は、当然、後者なのだが。
2012/09/08
Delete
この詞のダブルミーニングの箇所に対する理解は、オトだけで聞いてる時に聞き手の意識の中に自然と生まれてくるのは無理だと思います。歌詞カードや動画の字幕などを読みながら聞くという聴取スタイルを前提にしたお遊びです。「体(からだ)牢(ろう)」とか絶対わかるはずないですし(笑)。
普通の歌詞は、歌詞に関する文字情報抜きに初めて聴いた人が耳で聴き取れるように書くものだと思いますので、この歌詞はやや邪道の部類に入ります。月刊歌謡曲などの歌本で歌詞を先に読み気に入った歌詞の曲を聴いてみるという変則的受容スタイルを取ることがある私のような人を念頭に置いた邪道でした。
そういえばCoccoを聴いたのも月刊歌謡曲で詞を読んだのがきっかけでした。アルバム「クムイウタ」の全曲歌詞掲載があって、ちょっと面白そうだったので「ブーゲンビリア」と「クムイウタ」を聴いたら、「クムイウタ」そこそこ、「ブーゲンビリア」絶賛大爆笑でした。