作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

リヤ・ウィンドウに花の散る春に
むせる僕や君なんかは
くすんだ目をして
ウガイばかりは欠かさない

アスファルトを割る草は多分
実(じつ)にアスファルトの根っこ
根無しな二人に
ちょっと魅力な仮説だね

胸の白地図
善かれ悪しかれ
輪切った
波紋の等高線
僕の方位が揺れ出すよ
君が取消線の“好き”

しらないよ　しれたって
しらないよ　しってても
しらないよ　しりたいの

同じかな

ペットボトルが場馴れする夏に
嘘で埋めた絵日記がね
僕等を支える
来ない明日(あす)への誓いだよ

虫眼鏡で焼いちゃった神の
黒い小さな焦点が
白紙の委任で
暗(あん)に抗議を示すけど

虫と日時計
とまれかくまれ
つぐんだ
いじらし修辞疑問
君の寓意が熟れ出すよ
僕はミシン目沿いに“好き”

いらないよ　いれたって
いらないよ　いってても
いらないよ　いきたいの

空似かな

メトロノームが懺悔する秋に
隠す僕と君の誤差は
時折　周回
肩を並べて長い夜

落としてける枝葉(えだは)などとうに
ありもせずに色付いてさ
二人の裸は
きっと馬鹿には見えないよ

想い　秋分
昼と夜とは
またすぐ
長さがずれてゆく
醒めた合意で濡れ出すよ
二人　直交線に“好き”

しなないよ　しねたって
しなないよ　しんでても
しなないよ　しにたいの

近似かな

バイオカイトが孤立した冬に
言葉にできぬ吐息のね
白さを集めて
はげた昨日(きのう)を塗り直す

温もるため燃しちゃったゴミの
中に湿気た火薬もある
余計な気持ちは
ストーブにくべていくのさ

長い影法師
君は僕のと
自分の
間違えたウェンディ
苦い糖衣さ　冷え込むね
ピンと琴線上に雪

同じだよ　春だって
同じだよ　夏だって
同じだよ　秋だって

凍えてる

だから

同じだよ　死ねたって
同じだよ　死んでても
同じだよ　死にたいの

でも今は

まださ

めぐるだけ

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