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「あの井戸には古から伝わる言い伝えがあってねぇ
月が赤くなる晩
井戸の奥深い底が赤くなると言われているんだよ
だからねぇ?決して近付いちゃダメだよ」
今宵の月は見事に紅い
口紅みたい?唇みたい?
薄暗い井戸の底
試しに落とした石が木霊する
まるで悲鳴みたい
好奇心に駆られ
ロープを下ろした少年は
つい足を滑らせて
井戸の底へと落ちる
冷たさと痛みに抱かれて
助けを乞おうとした声が木霊して
まるで笑い声みたい
今宵の井戸は見事に紅い
肉片みたい?鮮血みたい?
一人ぼっちの井戸の底
底にあったモノを拾い上げたら
それは頭みたい
恐怖心に駆られて
逃げようとした少年は
つい足を滑らせて
井戸の底へと沈む
髑髏がこっちを見つめていた
井戸の底の液体の正体は血液
死人に口無し
「あれは私がまだ若かりし頃
ちょっとした騒動に巻き込まれてしまってねぇ
悪気は無かったのだが人を殺めてしまったのだよ
処分に困った私はあの井戸を使う事にしたのさ」
月に照らされた影は少しだけ笑っていた
「おやおやおや来てしまったのかねぇ?
決して近付くなと言ったのにねぇ
助けたかったのだが知ってしまったからにはねぇ
誠に残念だよ」
絶望感に駆られて
膝を突いた少年は
つい希望を見せて
命乞いをしてみる
月に照らされたのは2人だけ
助けを乞う声が木霊する
それは笑い声?泣き声?みたい
「あの井戸には古から伝わる言い伝えがあってねぇ
月が赤くなる晩
井戸の奥深い底が赤くなると・・・」
月が赤くなる晩
井戸の奥深い底が赤くなると言われているんだよ
だからねぇ?決して近付いちゃダメだよ」
今宵の月は見事に紅い
口紅みたい?唇みたい?
薄暗い井戸の底
試しに落とした石が木霊する
まるで悲鳴みたい
好奇心に駆られ
ロープを下ろした少年は
つい足を滑らせて
井戸の底へと落ちる
冷たさと痛みに抱かれて
助けを乞おうとした声が木霊して
まるで笑い声みたい
今宵の井戸は見事に紅い
肉片みたい?鮮血みたい?
一人ぼっちの井戸の底
底にあったモノを拾い上げたら
それは頭みたい
恐怖心に駆られて
逃げようとした少年は
つい足を滑らせて
井戸の底へと沈む
髑髏がこっちを見つめていた
井戸の底の液体の正体は血液
死人に口無し
「あれは私がまだ若かりし頃
ちょっとした騒動に巻き込まれてしまってねぇ
悪気は無かったのだが人を殺めてしまったのだよ
処分に困った私はあの井戸を使う事にしたのさ」
月に照らされた影は少しだけ笑っていた
「おやおやおや来てしまったのかねぇ?
決して近付くなと言ったのにねぇ
助けたかったのだが知ってしまったからにはねぇ
誠に残念だよ」
絶望感に駆られて
膝を突いた少年は
つい希望を見せて
命乞いをしてみる
月に照らされたのは2人だけ
助けを乞う声が木霊する
それは笑い声?泣き声?みたい
「あの井戸には古から伝わる言い伝えがあってねぇ
月が赤くなる晩
井戸の奥深い底が赤くなると・・・」
1 Comments
2012/07/10
こういうのは書こうと思ってもなかなか難しいですよね。
夏といえば怪談ですね。
ストレート的確な表現で、わかりやすいです。
けどもっと遊んでも面白いと思いました。