A
秋冷に黄昏れた金穂波
紅の衣の裳裾に彩られて
隠れ散る楓葉に重ね音
飽きもせず横行くわらべ足
B
遠く延びる畦の向こう 先につけば「一番さ!」
S
退く方の風は八尋 変わりなく
疑わぬ目の優しき 違えた年月
A
秀麗に選りすぐる銀すすき
振りて散る泡に織りなされて
追い駆けて駆けられて息つけば
ようさりが幕引く鬼ごっこ
B
鼻を撫でる夕げの香 辿りながら「また明日!」
S
梢の秋は禿 肌寒く
懐かしむ日の貴き かじかむ指先
紅の衣 ベニノエ
退く方 ソクエ
違えた タガエタ
泡 アブク
禿 カムロ
秋冷に黄昏れた金穂波
紅の衣の裳裾に彩られて
隠れ散る楓葉に重ね音
飽きもせず横行くわらべ足
B
遠く延びる畦の向こう 先につけば「一番さ!」
S
退く方の風は八尋 変わりなく
疑わぬ目の優しき 違えた年月
A
秀麗に選りすぐる銀すすき
振りて散る泡に織りなされて
追い駆けて駆けられて息つけば
ようさりが幕引く鬼ごっこ
B
鼻を撫でる夕げの香 辿りながら「また明日!」
S
梢の秋は禿 肌寒く
懐かしむ日の貴き かじかむ指先
紅の衣 ベニノエ
退く方 ソクエ
違えた タガエタ
泡 アブク
禿 カムロ
2 Comments
2011/12/20
日本史とか得意じゃないけど、いくつかの作品の語感が大正ロマン的(?)な雰囲気を感じますね・・昭和初期かな・・言葉のリズムもいい感じ。
2011/12/21
こんばんは。コメントありがとうございます。
昭和モダンの、トーキー映画を観ながら作った作品ですので、
イメージとしては戦前の昭和あたりですねー
大正ロマンとさほど変わらない年代ですね。
世界恐慌だなんだで揺さぶられている大人が、
ふと帰り路で遊んでいる少年たちを見て懐かしんでる、といったイメージです