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とある映画で、畦道を駆けていく少年たちをおじさんが懐かしそうに見つめているシーンがあって素敵でした
asakist 投稿 - 2011/12/20 更新 - 2011/12/21 2 Comments 622 Views
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kankan555

秋冷に黄昏れた金穂波
紅の衣の裳裾に彩られて

隠れ散る楓葉に重ね音
飽きもせず横行くわらべ足


遠く延びる畦の向こう 先につけば「一番さ!」


退く方の風は八尋 変わりなく
疑わぬ目の優しき 違えた年月



秀麗に選りすぐる銀すすき
振りて散る泡に織りなされて

追い駆けて駆けられて息つけば
ようさりが幕引く鬼ごっこ


鼻を撫でる夕げの香 辿りながら「また明日!」


梢の秋は禿 肌寒く
懐かしむ日の貴き かじかむ指先






紅の衣 ベニノエ
退く方 ソクエ
違えた タガエタ
泡   アブク
禿   カムロ
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2 Comments

kankan555kankan555
2011/12/20
おぉ、これまた素晴らしい!

日本史とか得意じゃないけど、いくつかの作品の語感が大正ロマン的(?)な雰囲気を感じますね・・昭和初期かな・・言葉のリズムもいい感じ。

asakistasakist
2011/12/21
kankan555さん

こんばんは。コメントありがとうございます。

昭和モダンの、トーキー映画を観ながら作った作品ですので、
イメージとしては戦前の昭和あたりですねー
大正ロマンとさほど変わらない年代ですね。

世界恐慌だなんだで揺さぶられている大人が、
ふと帰り路で遊んでいる少年たちを見て懐かしんでる、といったイメージです
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