作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

どうも、はまじです。
…いろいろ衝撃的でした(笑)。あなたの理論工房などでもみるに、深く、物事の真髄をつくのが、上手いと思います。それに新鮮味もある。
ただ、この詞は、RADWIPS調の詞に、AKBの「ヘビーローテーション」を思わせる詞…と、ちょっと、好きじゃなかったです。
何故かいたのかに興味がわきました。　教えてください。

コメントありがとうございます。

何故かいたのかというと、現実世界では実現できない願望を創作の中で描出することにより代替的満足を得たかったからではないかと思います。特にこれというハッキリした理由があって書いた詞ではないのですが、書いた当時の気持ちを自分で改めて振り返ってみるとそういう理由だったような気がします。この詞に書かれているクローン性器相互移植のエピソードは私が自慰の際に想いうかべるストーリーや状況設定の中で割と気に入っているものの一つです。私の性的嗜好に根差した素朴な願望の率直な表現という感じです。同じ嗜好を持たない人が読んだ時に共感できるような一般化が上手くできていないのかもしれません。

AKB48の「ヘビーローテーション」を詞を読みながら聴いてみました。この詞の3連と6連に似たようなフレーズがあるなぁと思いました。RADWIMPS調というのは1/2/4/5連のことかなと思いました。RADWIMPSの作品では、「オーダーメイド」での生誕前の魂と神（？）との間で行われる人生のオプションの注文聞きのやりとりなど、現実にはありえない寓話的エピソードが描かれることがたまにありますが、この詞の1/2/4/5連がそういった感じに通じる印象を与えたのかなと思いました。RADWIMPSとAKB48のコピペと感じられたとすると、木に竹を接いだような印象になったはずで、たしかにちょっと好きにはなれないだろうなぁと思いました。1/2/4/5連と3/6連がチグハグなのかなぁと思いました。

以下、余談です。物事の真髄を新鮮な視点からつくのは、短詩型には向いていると思うのですが、歌詞の場合それだけだとあまり面白くならない気がします。短詩型は一発芸ですが、歌詞は展開やうねり等で魅せる構築性の高い芸能のような気がします。また、哲学の主眼が現実の物事を抽象して真髄へと煮詰めることにあるのに対して、歌詞の主眼は抽象的な真髄をどのようなディテール・表象へと敷衍するかにあるように思います。例えば、中島みゆきが、「時刻表」という作品で、都市に生きる人々の寂寥と倦怠を「街角にたたずむポルノショーの看板持ちは爪を見る」という情景描写を使って鮮やかに表象してみせた様にです。短詩型は哲学とちょっと似ていて、歌詞はそれとは方向が違うような気がします。