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所々、言葉が荒いところがありますが、他に全体のイメージや雰囲気に合うものが思いつかず、使ってしまいました。こんな感じのものを一回作ってみたかったんです。
spp 投稿 - 2010/07/26 更新 - 2011/11/02 0 Comments 405 Views
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狼はいつも孤独なものさ 
同じ奴ら似たもの同士としか つるめない
でも自分の全てを理解してくれる奴なんて 結局どこにもいやしないから
時には その寂しさを 月にこぼすのだろう

その場の空気を読んで 取り留めのない無駄話に
乗り遅れないように必死で繕い 適当に愛想笑い
周りの人間の顔色をうかがう そんな自分にほとほと嫌気がさしたのさ

「アイツはつまらない、ノリが悪い」だのと
言いたい輩には勝手に言わせておくが良い
人間の価値ってのは己の生き様に対しそいつ自身が下すものであって
他人から見て面白いかどうかなんて 気にかけるほどもない瑣末なことさ

酔いの勢いに任せ十五夜 浮かれ騒げば騒ぐほど
翌朝目が醒めれば空しさが 一層募るばかり
尾を振り媚を売る犬コロどもはいつから 牙をなくしちまったのだろう
新聞には「今の若いモンは駄目だ」と 世を嘆く声

真夜中の道端でギターかき鳴らし 夢歌うアンタ
昼下がりに街宣車で「この国を変えてやる」と演説をぶつアンタ
いつもの俺ならば立ち止まることはおろか 振り返りすらしなかったろう
気まぐれ起こした今日は アンタ達から少し何か もらえた気がしたよ

白黒つかない曖昧さや 世の理不尽さに
目くじら立てて突っかかっては 何やかんやと突っぱねられる
「正義はなんだ・世界は本来こうだ」と ご高説を垂れるつもりは無いさ
とかくこの世はままならぬ 己の理屈を通すことすら 

一面灰色のぼやけた視界 敵味方の匂い嗅ぎ分けて
ただ生きる それだけのために 今日まで闘ってきた
時には四つ足ついて這いつくばり 時には唸り牙を向け
傷つきながら必死で守った この手には何が残っただろう        
  
季節は流れ冬枯れの空 咥えタバコで街を歩く
むき出しの枝さらす木々 吹き抜けるビル風
素寒貧の痩せた身空には 暗い夜道の方が似つかわしい
背中丸めコートの襟立てて そそくさと家路を急ぐ  
 


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