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【辛口歓迎】哀流です。タイトルは「ロックンロール」と読んでください。かなり無理やりですが。笑
air 投稿 - 2011/05/19 更新 - 2011/11/20 2 Comments 507 Views
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開演のベルが鳴り
人間はずらずらと並ぶ
我こそこの劇の主人公
って顔した愚図がのさばってた

それぞれの朝が来て
愚図どもは幸せを抱え
重たいなと顔をゆがめて
もういいやとさじをぶん投げてた

何か勘違いしているの
小鳥の鳴く清々しい朝に
地球のうらでは大変な悲劇
ああ悲劇!

地雷の咲いた丘の上で
母に抱かれて少女は眠る
69億 すべての人に役名があって
あの子は死にゆく子
私は涙を流す人
科白は自分で決めてある
ささやかなロックンロール
「世界に×××× ×××」


神様の気まぐれに
ワタクシはいらいらが募る
なんなら人間やめちゃいたい
って愚痴った愚図は飛び降りてた

いつも早とちりしているの
不幸を泣く白々しい演技
地球のうらでは腹抱える喜劇
あは喜劇!

真っ赤に爆ぜた屍見て
無垢に溢れた少年は嗤う
69億 すべての人に役名があって
あの子は生き抜く子
私は涙を流す人
科白は自分で決めてある
ささやかなロックンロール
「世界に×××× ×××」


カレーの匂いがする街に 夕暮れ時が迫る
公園でボールを追っかけた 子ども達は友だちとバイバイ
素晴らしき平穏なお別れに 拍手喝采がないのは何故
私は何処か遠い国の 別れを肴に涙を呑む


地雷の咲いた丘の上で
母に抱かれて少女は眠る
69億 すべての人に役名があって
あの子は死にゆく子
私は涙を流す人
科白は自分で決めてある
ささやかなロックンロール
「世界に×××× ×××」



閉演のベルが鳴り
人間はいつの日か消える
そのときこの劇に主人公
って役などないと気付くのだろう
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2 Comments

退会済み
2011/05/21
Delete
内容を読んで題名の意味がわかった時、あぁ、なるほど、と思いました。内容を適切にまとめた妥当な題名だと思いました。

地球の裏側の悲喜劇の描き方はやや類型的かなと思いました。

語り手の役割が「私は涙を流す人」という無力な傍観者的役なのが、読み手としてはちょっと共感しづらいと思いました。語り手は「この劇に主人公/って役などないと気付」いている人なのでそういう役を自分に振るのは当然と言えば当然なのですが、私としては、読んでいて、「我こそこの劇の主人公」っていって主体的に自分の毎日を引き受けていく愚図や、やめちゃいたいのできちんとやめて筋を通した愚図の方にむしろ人間的魅力を感じていたので、それらの魅力的役割の人が最終的に「主人公/って役などない」の一言で作品世界の周縁に押しやられる結末に、あまり良い読後感を抱くことができませんでした。

この作品の題材や意図とはあんまり関係ないですが、読み終わってから考えたのは、地球のこちら側にも悲喜劇はたくさんあるだろうし、地雷が咲かず屍は爆ぜなくても、描き方によってはそこに立派にドラマが成立するだろうな、ということでした。
airair
2011/05/30
返信遅れました。すみません。
タイトルはちょっと無理やり感もあったと思うんですけど、自分のなかでこれ以外ないなと思ったので無理を押し通してみました。

描き方は確かに類型的なものかもしれないです。
ただ、意図してではなかったんですが誰もが想像しやすくて納得できる悲劇を描きたかったので自然とそうなってしまったのかもです。
もうちょっとひねってもよかったのかな。

愚図のほうに人間的魅力がありましたか。
うーん、自分としては筋を通したってところを強調したかったわけでなく、
実際はたいした不幸でもないのにさも自分が世界一不幸かのように勘違いして命を軽く投げてしまうような人を否定的に描きたかったんです。
ちょっと描ききれてなかったのかなと反省です。
そうすれば作品に一本、筋が通ると思うので読後感も解消できるのかな。
ご指摘ありがとうございます。

なるほど。
そのうちその題材にもチャレンジしてみたいと思います。
ご批評ありがとうございました。
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