【しのび寄り】
吾に依り他に依り
したためては飛び交い消える唄
「くるくるめまわる」
烏に依り兎に依り
てらわれては跳ね舞い消える唄
「くちびるのさける」
【にじり寄り】
吾にしろ他にしろ
繰り返してたちまち止まる唄
「するするはいよる」
烏にしろ兎にしろ
押し黙っていつしか止まる唄
「すみやかにはせる」
【飲戸の儀式】
これを見よ! 蠢く影のうそぶくさま
「契りませ代償に紅色の視線」
ずるりと生まれた! ら、死んだ! 『ただいま!』
【お帰りなさい】
醜く伸びるごびがほら 黒い地角を這いまわり
朽ち木を見つけ嘲笑い 己に跳ね返る
隠沼のそら高く伸びて やがて堕ちてくる
自分の仇となる!
吾に依り他に依り
したためては飛び交い消える唄
「くるくるめまわる」
烏に依り兎に依り
てらわれては跳ね舞い消える唄
「くちびるのさける」
【にじり寄り】
吾にしろ他にしろ
繰り返してたちまち止まる唄
「するするはいよる」
烏にしろ兎にしろ
押し黙っていつしか止まる唄
「すみやかにはせる」
【飲戸の儀式】
これを見よ! 蠢く影のうそぶくさま
「契りませ代償に紅色の視線」
ずるりと生まれた! ら、死んだ! 『ただいま!』
【お帰りなさい】
醜く伸びるごびがほら 黒い地角を這いまわり
朽ち木を見つけ嘲笑い 己に跳ね返る
隠沼のそら高く伸びて やがて堕ちてくる
自分の仇となる!
7 Comments
2011/04/02
いくつか質問があります。
・タイトルの「おとの足音」とはどういう意味ですか?
足音自体が音なのにその足音に音がある・・・?よく分かりません。
・>烏に依り兎に依り
この「烏」と「兎」はどのような意図で使われたんですか?
・全体的にあまり意味が把握できないので少しでも解説をお願いします。
2011/04/02
こんにちは。コメントありがとうございます。
●タイトルの意味
「おと」には「於菟」という漢字が入ります。
「於菟」とは猫の異称でして、「猫の足音」という意味になります。
題を「猫の足音」とした場合、「猫」という響きじゃ内容の重さと合いませんでしてw
●烏兎の意図
中国では、太陽には三本足の烏が、月には兎が住んでいるという言い伝えがあり、太陽を赤烏(せきう)、月を玄兎(げんと)とも表現します。
なのでここでの「烏」は「赤烏」、太陽のことを、「兎」は「玄兎」、月のことを表してます。
せっかく嘘=猫っぽい、なんて言っているわけですから、もっと他の動物もだしてにぎやかにしたかったんですw
また、「吾に依り他に依り(あによりたにより)」という文を使ったので、
「烏に依り兎に依り(うによりとにより)」と書いた方が語呂が整いまして、そんなことも理由のうちですね。
●解説
んんー、細かく説明をするのは結構骨が折れますので、簡単に。非常にざっくりと説明させていただきます。
【しのび寄り】と【にじり寄り】は【Aメロ】にあたります。
吾(=私)や、他(=他人)によって、嘘とはつきつかれするもので、この地上を行き交っているけれど、
太陽や月の下にさらされてしまうと、効力がなくなり意味を失ってしまう。嘘がばれてしまうと、効果はなくなる。
【飲戸の儀式】は【Bメロ】にあたります。
飲戸とは咽のこと。つまり飲戸の儀式とは、嘘をつくという行為をさしてます。
嘘を口から産み落とす代償として、嘘がばれたらその嘘は死に(=効力をなくし)、嘘をついたことに対して非難の目が向けられるわけです。
つまり嘘を生み出したところで、その嘘がばれたら効力を失い、結果、非難の目をつれて自身に帰ってくるわけです。なので『ただいま!』と。
【お帰りなさい】は【サビ】にあたります。
真っ黒いこの世界を、まるで猫の尾のようにするすると這いまわり、他人の粗を探しまわる。
そうやって枯れ木の如く弱い存在を嘘で騙すと、いつかその嘘の代償は自分に跳ね返ってくる。
隠沼のそら、狭い視野でしか見れない淀んだ空へ嘘は向かい、そのうち力尽きて自分の元へ堕ちてくるよ、という脅しですねw
こんな感じでいいでしょうかなw
2011/04/02
2011/04/02
こんばんは。コメントありがとうございます。
テーマは嘘ということで、4月1日に投稿するためにあわてて作ったものですからところどころツギハギが目立ちますが、
深く感じていただけて幸いです。
2011/04/03
「於菟」なんて言葉があったんですね、「赤烏」や「玄兎」なんかも初めて知りました。
内容もなんとなくですが分かりました。深い内容なのに、言葉の選びにどこか面白みがあって良いと思います。
ただ、非難の視線を表現するには「紅色」より「青色」のほうが冷たい視線を表せていいと思いました。
2011/04/03
これはさらに深いなあ
と、いうことでgood押します
2011/04/03
コメントありがとうございます。
んん、コメント欄の字数制限にひっかかったため質問に対する解答は大幅に削ってしまいましたが、納得いただけたようで良かったですw
1000文字ってなかなかやっかいな制限ですよねw私だけかw
「於菟」だの「赤烏」だのなんて日常で見かけませんよねw
私は、作詞という娯楽の中でも、読んでくださった方が何かを学んでいただける要素を入れることに主を置いています。知識とは娯楽の中でこそ簡単に蓄えられるものだと思っていますのでw
ほら、ゲーム内のセリフとかは結構覚えたりしますでしょう?w
siroi_koukaiさんにも新たな学びの場としていただけたらと思います。
面白みありましたかねwよかったですw
視線の色を紅から青に、とのことですが、赤は敵対の色として使われますので敵対のニュアンスとして紅色はそのままですかなー
0526さん
コメントありがとうございます。
そうですね、エイプリルフールですから、
なんとかして嘘がテーマの作品をあげようと思って焦って作りましたwそれが深さに直結するかというとなんとも言えませんがw
goodありがとうございます!