作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

　ああ、金がない
　これからどうやって生きていけばいいだろう
　カップラーメンとスナック菓子で肥満気味の俺が
　日課になっているスマホをいじっていると、高額バイトの求人が飛び込んできた

　いかにも犯罪のやばそうな匂いだが　ホワイト案件募集中だ
　それに日給五万円となっている
　俺は飛びつくような切羽詰まった気持ちで飛び付き、個人情報を教えてしまった

「お前は三十分後、たたき（強盗）の見張りをしておれ。　
　もし逃げ出したら家族にまで、押しかけていくぞ。　
　大丈夫。見張りは罪に問われることはない。
　警察が来ても、知らないといっておけばいいんだ」
　
　鳥肌が立つような、闇の世界からやってきたような地獄行きの声。
　俺は逃げ出すことを考えた。
　そんなとき、ラッキーにもピーポーピーポーとパトカーの音がした。
　すると急に電話は切れた。

　翌日　地元の公園で中学時代の秀才で学級委員だった同級生の死体が発見された。
　なんと詐欺に加担したという。
　まかり間違えれば　俺がそうなる筈だったに違いない
　
　気がつけば俺は、子供のころ通っていたキリスト教会の前に立っていた
　もう一度戻りたい
　無邪気に腕を組んで祈っていたら　闇の向こうから一筋の光が見えた
　そうだ　キリストは今でも生きてらっしゃるんだ
　キリストについていくしかない　俺はそう確信した　

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