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mizumizu 投稿 - 2024/06/17 更新 - 2024/09/01 2 Comments 196 Views
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tamayama3

張り付くような夏肌を
冷ますような風が戦ぐ(そよぐ)

手持ち無沙汰の熱が
遠い声よりも高く

金魚売は夢を売る
飴色した鱗模様

蜃気楼のように揺れる
破れたポイが切ない 

どこにも行かないで あなただけでいい
少し人見知りの恋が 人知れず咲くよう



賑やかな屋台を横目に
帰り道を急ぐ人たち

「私、まだ帰りたくないよ」

どこにも行かないで あなただけでいい
打ち上げ花火の最初が 今もまだ胸の奥


私、金魚売のようにさ
夢だけみていればよかった

生かすも殺すも私だから
花火の尾鰭をなぞる


どこにも行かないで あなただけがいい
人知れず過ぎていく 恋も季節も澱みなく

どこにも行かないよ 私ならここだよ
手持ちの金魚が揺れて

思い知ったんだ





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2 Comments

tamayama3tamayama3
2024/08/25
打ち上げ花火の最初が 今もまだ胸の奥

この子はきっと
あなただけでいい も あなただけがいい も
言えないんだろな


mizumizumizumizu
2024/09/01
玉山さん、ありがとうございます。

確かに言えてないかも知れないです。
私のイマジナリーの中では言えてなかったです笑
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