新規登録 ログイン
。。。
mizumizu 投稿 - 2024/03/28 更新 - 2024/03/28 0 Comments 103 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません

蛙の目借り時
春は隣
そんなふうに微睡
うつらつら

通りの鴇色
眺めていたのは
懐古するよりも先に
涙したから

淡く優しく
呼吸のように
芽吹く春

ねぇ
左手の先にあなた
それは幸せ
なんて一人言
呟いても
通り過ぎていく嵐



天気予報のように
他人事でいたい
真面目に考えるのに
少し疲れたから

淡く優しく
歩くような日々の
その平行線

ねぇ
見慣れた横顔が
特別なのは
その特等席は
私しかいなかった
そう思えたから

なんて

立ち止まり
振り返るたびに
感傷的な私

区切りをつけたい
春はもうそこまで


ねぇ
来たるべき季節の
その合間に
さよならしたのは
隣で光った
あの鴇色




タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録