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感動する体育館のライトアップで、
ただ背筋を伸ばして歩くだけの所作に、
不出来でも拍手喝采の保護者が、
静かなのはビデオカメラを持っているから。
礼をしたとき、電子音がする。
絞首刑。
点滅する記者会見のアナウンス中、
ただ内容の見出しを話して去る後に、
お互いを意識しつつ突き出したマイクへ、
一言申す前にこちらのスタンスを表したいから。
礼をしたとき、誰かの声がする。
絞首刑。
宙吊りの運命。
浮いてからが本番。
空へ行きたい著名人と同じ気持ち。
記憶を辿ると、回想が階段。
足先の違和感。
なあんだ、諦めるまで感じて、
最後まで自分1人の世界で、
見たい?
見たい?
瞳の中に映る姿。
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