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不快なほどに響き渡るフレーズ
街を走る車から 列車から飛び出して
日の沈んだ公園通りの雨音は
誰かを呼び寄せるかのように 止まない
今日始まる物語が いつまで続くのか
数ある出会いと別れを横目に
そんな物思いにふける
痛覚に似た感触がまだ滲む
薄い傷痕は 規則正しく紅を刻んでいる
月が昇り始めた公園通りの風の音が
無垢な頃を掘り返すようで また辛い
今日過ぎ去る物語が いつ終わりを告げるのか
キリのない言葉とか想像だとか
考えることはやめるよ
溢れそうになれば塞げばいいだけか
塞ぎきれなくなれば どうすればいいのか
闇夜を奏でる公園通りの雨音は
人々の悩みをかき消すように 強くなる
今日始まる物語が いつまで続くのか
数ある出会いと別れを横目に
そんな物思いにふけていた
どうせ最後は同じ 土に還るのなら
もはや何もいらないだろう
何かにすがることもない
あの音もいつか止むよ
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