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M1911A1 投稿 - 2023/02/26 更新 - 2023/02/26 0 Comments 132 Views
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夏に爛れた僕の心のような何かが
岐大バイパスの歩道に無造作に放り出され
アスファルトに焼かれて 今まさに溶け出した


室外機からの温風 公園でボールの跳ねる音
もう逃げる事を諦めてスニーカーに染み込む逃げ水
忌々しいくらいにニヤついた顔の太陽
消えてくれ 消えてくれ 目を瞑れば


ジメついた不快感だけが纏わり付いて
もう逃れられないのだと悟った夏
あらゆる関係はボウフラが蠢く淀んだ水の中
もう救われないのだと悟った夏


消えてくれ 消えてくれ 目を瞑れば
瞼の裏っ側に鮮明に貼り付いていた
馬鹿げた過去と目が合って僕は薄目を開けた
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