作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

出入りしていた行きつけのカフェ
ふと知り合った　中学の同級生の二歳年上の女性
いつも笑顔で　タバコを手にしていた

聞けばなんと高校時代の二歳先輩だったという
一年のときは良いクラスだったけど
二年のクラス替えがあって以来、そうでなくなった
うん　わかる気がする
といってももう時代も違うし　遠い昔の話でしかないが

彼女とは打ち解け　すぐ友達になった
彼女は地元のカフェを経て　スーパーでレジをしていた
この頃から　身体の不調を訴えていた

「タバコ辞めないと　内臓にくるよ」
「やさしいね。わかってる。でも辞められないの」

タバコのせいで甲状腺が悪化し　海藻類が食べられなくなったという
なのに　彼女は煙草を手放さなかった
それからバゼドー病を発症してからは
電子タバコに変えていたが　やはり紙煙草にカムバックした
その頃から　彼女の身体は急激に下降線を辿り始めた
なのに　まるでお守りのように煙草だけは手放さなかった

仕事も辞めた彼女に　久しぶりにカフェで会った
「もういい加減　煙草やめなよ」
「いつもありがとう。でも辞められないのよ」
笑顔でたわいもない話をして　別れた
これが最後の別れになろうとは　想像もしていなかった

二週間後　マスターから彼女の死を知らされた
今でも信じられない
煙草の煙のように　天国に消えたあなた
今でも　あなたは笑顔で迎えてくれそうな気がする

ハレルヤ

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