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いけ好かない奴の夢を見て
気分の悪い 真っ暗な翌朝
眠る前にセットした目覚ましも
役目を捨てて針をへし折った
ふしぎなことが起きる夜
ああ 昔聞いた芝居にそっくりだ
この町に太陽は昇らない
カーテンを開けても 光は差し込まない
グレーに染まりきった辺りの景色が
お天道様の顔を厚く塗り潰す
夜泣きに被さるように子守唄
奇遇にも奏でられる 不協和音
とどまることを知らない喚きが
建ち並ぶ家々の窓を突き破る
ふしぎなことが起きる日々
ああ いつか想像した未来のようだ
この町に太陽は昇らない
道なき道を走り抜けて 辿り着く温もり
感じることなく このまま死んでいくのか
遥か旅路に希望を託して行くのか
自分に嘘ついちゃいけない
誰かを傷付けちゃいけない
凍みて凍えて 苦しませる選択肢など
この先一切合切 あっていいはずがない
この町に太陽は昇らない
カーテンを開けても 光は差し込まない
幾千年と続く 暗夜を巡り歩いて
誰が一体 この世界を望んだと言うの?
あの町は太陽が沈まない
真っ白い時がずっと 何度眠って目覚めても
瞳に映るものは すべて輝いて見える
お天道様は昇り続ける
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