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sabrina_no_hana 投稿 - 2023/02/01 更新 - 2023/02/14 0 Comments 244 Views
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kayumafukuzou3382sura
夜空の湖に星の吹きだまり
そこに沈んでいく人々を
今日も照らしながら月は泳いでる
不安と恐れがヒタヒタと肌を遊ぶ
ヒタヒタと ヒタヒタと足音がする
振りかえると ずぶ濡れの人がいた
凍えきった如何ともしがたいその姿に
自分を重ねてしまったとき
身動きひとつとることは出来なかった
霊であろうが幻だろが現身だろうが
身動きひとつとることは出来なかった
そろそろ冬のうたがきこえるよ
もうすぐきっときこえるよ
わらべ歌の裏拍をため息にして
冬のうたがきこえるよ

月は太陽よりも燃えている
だからこんなにも冷たい夜がある
独りぽっちにしないで
狂ってやりたい 狂って狂って狂ってやりたい
目の前という目の前を鷲掴みにして破ってやりたい
暗やみでふり乱せど ふり乱せど
喜怒哀楽のなにでもない 精神でも肉体のなにでもない
空を切る 虚しさを切る その傷口から
真っ赤な虚しさが流れて 虚しさのかさぶたができる
あああー ああー ああ ああああー
独りぽっちにしないで
そろそろ冬のうたをうたうよ
もうすぐきっとうたってみせるよ
わらべ歌の裏拍を舌打ちにして
冬のうたをうたうよ

誰にもきこえない
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