新規登録 ログイン
愛すべき人を抱くとき躊躇いを覚えるか
asakist 投稿 - 2022/07/31 更新 - 2022/07/31 0 Comments 171 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
夜風に言い知れぬ
悪意が立ち込めて
響くのは乱れなき靴の音
死の匂いさせ紛れ込む

刻一刻
狙っている

言葉歴史文化
ろくに知らぬ国の
けれど同じ命
それが奪われてる

塞き止めてもなお漏れ出でる
嗚咽ごと掻き消され
何もかも壊す轟音に
生きたまま身を焼かれ

だけど僕らはただ

遠い時遠い地の事と
少しずつ忘れ捨て去って
やがては己にかかる
火の粉も残らずなきものとす

学ばず得られる平和などないのに


正しく挙げた声
躙られ侵されて
滅んでも時経てば何時かしら
その嘆きごと潰えよう

ただ力を
信仰して

やがて僕が君が
生きることも妬み
自己と違う命
それを奪いたがる

何故人は腕を授けられ
その先を汚すのか
愛すべき人を抱くとき
躊躇いを覚えるか

それも思えぬのか

生まれ来る子らの清らにも
恐れ抱き血へと浴させて
溺れた瞳に映る
邪悪な相貌にも気づけず


僕たちの手には武器がない
でもあれば振るえるか
命取る狂気その重み
過ちを繰り返し

持つは盾たる剣

同じ時同じ地の上で
血に脈に流る永劫を
世界に掲げる旗と
容易く絶やせるものでないと

護らず遺せる平和など意味ない
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録