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白狼の皮纏う心で如何なる夜に憩えるだろう
asakist 投稿 - 2022/07/23 更新 - 2022/07/23 0 Comments 163 Views
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這う道に人は無く
身の影も泥に消ゆ
目に見える疵も無く
流す血の仄黒む

白狼の皮纏う心で
如何なる夜に憩えるだろう

月に吠え木霊せん
何処かで消える血の嘆き
闇よりずっと純潔な
孤独に立って身を窶す
月に吠え忘我せん
妙なる牙の穿つ先
たとえ過怠に塗れても
残んの命の貴賤を量ろう


吐く息に花が散る
これを未だ憐れむか
義に浸かり我も散る
先立つをどう思う

白狼の骨埋まる肉へ
氷のように炎を孕む

月に吠え意を為さん
今にも尽きる世にひとり
生まれて負った罪に似た
宿痾に賭してただ殉ず
月に吠え齎さん
使命の薄ら寒い夢
どんな綺麗に飾ろうと
単なる命の切り貼り無情

月に吠え木霊せん
何処かで消える血の嘆き
闇よりずっと純潔な
孤独に立って身を窶す
月に吠え忘我せん
妙なる牙の穿つ先
たとえ過怠に塗れても
残んの命の貴賤を量ろう
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