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なし
sabrina_no_hana 投稿 - 2022/04/10 更新 - 2022/04/10 0 Comments 233 Views
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伸びた坊主頭に春先の死体がよく似合う
ひからびた魂は
あの日の幾何学模様のように
渇きの空にはりついた
見上げる暇は無く
だれもが
行先の名を知らず
麻袋を被って
匿名のまま
歩いているではないか

彼の母はあんなにもか細い木で首を吊った
そして彼もまたその木で首を吊る
あらゆるものを
自由律に詠む
えせ詩人が
人のいない道端で
ふらふらと空想に酔う
だれか救ってやれ
救えるものなら
救ってやれ

夜の雨の中
女の断末魔をきいたとしても
決して振り返るんじゃないぞ
それは幻だと思いこんで
苦悶の自宅まで駆けろ

誰もいない真っ暗闇で一心不乱に踊る日々
狂っているだの狂ってないだのは
善か悪かほど曖昧で
事実が空を切るだけ
のんどに裂け目が
言葉はそこからうまれてくるのか
ことわざを遊んで
したり顔をしてる
ああいうやつらに
なりたくはないのだ
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