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波のように揺れるカーテンに
あなたがつけたコーヒーのシミ
立って飲まないで
だから言ったのに
こりない人
丸い窓の外は雨
ねずみ色の傘をさして
どんより街に赴いた
ふと後ろを振り返れば
雨の隙間にあなたが見えた
私に手をふってる
大声で何かを言ってる
いっそこのまま波にさらわれて
あなたの腕に流れ着きたい
傘もいらない
平和な世界に
あなたと小さな車に乗って
虹へランデブー
ピンクの口紅をさした私に
あなたはそっけなく
君はそのままの色がいい
と、はっきり言われた
少しのショックとともに
安堵もしたの
あなたはちゃんと
『私』を見てくれる
乳白色の雲が
だんだんと光で透けていく
雨がもうすぐあがる
タバコの煙も許さない
そんな雨
行きかう人の靴は
びしょ濡れ
大きな水たまりの横を
スポーツカーが駆け抜けた
いっそこのまま波にさらわれて
あなたの腕に流れ着きたい
傘もいらない
平和な世界に
あなたと小さな車に乗って
虹へランデブー
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