冬の夜の風がうなりをあげて吼える
うちの庭に野良猫の恋がひとつ
冬のにおいはどこか暴力のにおいがする
赤裸々にこの肉体も精神も剥き出しにされて
まったくの無力であることを報されているような
声の出ない助けを求めて
今にも袋叩きだ
今にも袋叩きだ
袋叩きに、今、あっている冬。
歩いている冬。
電車に沈みこむ錆びたレール
街を見下ろす車椅子の老人
垂れた電線から一羽で飛び立つトビ
すべて思い出させるのは冬のにおい
残酷な冬のにおいであった
見栄は張るものでなく、切るものか
腹は切るものでなく、括るものか
首は括るものでなく、取るものか
足は取るものでなく、踏み入れるものか
それは善し悪しでなく
わたしのこの景色を 誰も見ることはできないのだ
とるにたらない覚悟を捨てて
またもや一人にて
またもや一人にて
かじかむ、今、一人の部屋にて。
言い聞かせている冬。
冬の夜の風がうなりをあげて吼える
うちの庭に野良猫の恋がひとつ
冬のにおいがする
冬のにおいがする
暴力かつ 寂しく 孤独なる
冬のにおいがする
うちの庭に野良猫の恋がひとつ
冬のにおいはどこか暴力のにおいがする
赤裸々にこの肉体も精神も剥き出しにされて
まったくの無力であることを報されているような
声の出ない助けを求めて
今にも袋叩きだ
今にも袋叩きだ
袋叩きに、今、あっている冬。
歩いている冬。
電車に沈みこむ錆びたレール
街を見下ろす車椅子の老人
垂れた電線から一羽で飛び立つトビ
すべて思い出させるのは冬のにおい
残酷な冬のにおいであった
見栄は張るものでなく、切るものか
腹は切るものでなく、括るものか
首は括るものでなく、取るものか
足は取るものでなく、踏み入れるものか
それは善し悪しでなく
わたしのこの景色を 誰も見ることはできないのだ
とるにたらない覚悟を捨てて
またもや一人にて
またもや一人にて
かじかむ、今、一人の部屋にて。
言い聞かせている冬。
冬の夜の風がうなりをあげて吼える
うちの庭に野良猫の恋がひとつ
冬のにおいがする
冬のにおいがする
暴力かつ 寂しく 孤独なる
冬のにおいがする
4 Comments
2022/02/09
相変わらず、文学的で含みを持たせるような作風とかクオリティにブレが無くて凄いなぁと感じました。僕は自分でも分かるくらいブレブレなんで羨ましいです。
「見栄は張るものでなく、切るものか」
からの言葉遊びと、それに続けて
「それは善し悪しでなく」
からの畳み掛けるような感じが特に好きな感じでした(人 •͈ᴗ•͈)
2022/02/09
コメントとGoodありがとうございます!
いえいえ、とんでもない。
たまに、こんなのばっか書いてられるか!!!と
歌詞の世界観とか雰囲気とか全部変えちゃう時もありますよ!笑
それに、ブレブレってことは、それだけ自由に歌詞で遊べてるってことですから、素晴らしいことです!
目に余るお褒めのお言葉、嬉しくてついニヤついてしまいました。
これからも精進してまいります!
2022/02/18
2022/02/19
コメントありがとうございます!
冬は体を、中から温かくしたほうが
健康にも良いですよね!