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英雄は幾千の時 血の導く道辿り
果ての海原 大地を経て空へと消えてゆく
やがて満ちた月が 物静かに語る
喪われた声 そして賛美の夢を
揺られては揺れ繰り返す 鳴動身に宿らせ
記憶の片隅に押し寄せる濁流は黒
終わりを告げる灯しは紅く 朱く地を染めて
空の色さえ仰ぎ見ることなく ヒトは散る
蝕み 荒れ狂い 命は崩れ その果てを知る
数多の喜びも哀しみも ひとえに潰えた
無と化した群れの瞳には何が映る?
弱きものが喪うものなど これ以上はないと
望まぬ堕落に飲み込まれた 世界は何処へ?
蝕み 荒れ狂い 命は崩れ その果てを見る
何度も巡り会い 探していた跡はそこに
塞ぐこともできない現 今はわずかな息吐いて
消えた影 壊れた影 残された影 生きる影
やがていつかは皆 足並み揃えて天を仰ぐ
英雄は幾千の時 血の導く道辿り
果ての海原 大地を経て空へと消えてゆく
やがて満ちた月が 物静かに語る
喪われた声 そして賛美の夢を
英雄は幾千の時 血の導く道辿り
果ての海原 大地を経て空をも軽く越え
やがて満ちた月へ 魂のままに飛び立ち
喪われた声 賛美の夢載せて時へ消ゆ
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