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触れた先に見よそこに在る
asakist 投稿 - 2021/10/22 更新 - 2021/10/22 0 Comments 59 Views
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己がどこに在るのか
知るといい 探るといい
己がどこに在るのか
己でなく
己の与するあらゆる触れた先に見よ
そこに在る

お前は誰だ




しがらみの縁を好い事に
賢しらに美玉に伺う
「口唇の跳ねる。」

存う御身の行き着くは
応答はない静かなものだ
「天つ居の凍る。」

誰某退けて呼吸する
いきもの
「あらあらほらあゆあゆと。」
それこそ然と
己を愛し
吾が身こそ救え!と

空に伏す鳥の如
海に塞き溺ゆ魚の如
又大地に立ち枯れる
嗚呼 単なる人の如
ただ生き 蹲り
功徳の泡を信じ
謀りに苦諦を呻く
救いなど死しても
来ぬ世にて


いくつもの作法を別にして
やつらは股擦りの限りを尽す
なんべんも まんべんも

右に人左に人
回れ右をしても人
白地
白地だ
あからさまなのだ
やつらはなんとも思っていない
自分をこそ愛せと
自分をこそよがらせよと
その御神宣に傾倒している


「きゃ、きゃ、きゃつは!
 恐れ多くもお天道様の
 手酌を奪いに行ったのだ!
 なんたる太鼓持ち!
 なんたるおへんなし!
 やりたい放題!だ。」


「天つ居の怒る。」

泡弾けて暁の
火が照る
「あららほらあゆあゆと。」
大意の剥げて
空蝉は乞う
吾が身こそ救え…!と

空に燃ゆ鳥の如
海に焚き茹だる魚の如
又大地に焼け尽きる
嗚呼 単なる人の如
ただ死に くたばり
緋色の泡に背き
嘲りの辞世を賜う
救いなど死しても
「来ぬ世にて。」
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