道端で振り返る 危険信号はいつから
赤色でもかまわない しゃなりしゃなり
メロディはずっと 頭の中、鳴っているから
琴線に触れるたび あなたふらり、ふらり
交差点
月夜に揺られ、フタリ
真っ逆さま 夜に沈んで
それから、それから
なに話してたっけ
もう思い出せないや
私はそれでも嬉しかったの
あのキンモクセイが
残り香を伝って
簡単な答え合わせさせる
川沿いのラプソディー 口遊んで
大抵、明日には忘れる 昨日も、今日も
キスをしたっけ
ウブなままの、フタリ
あからさまな 気恥ずかしさ片手に
ラララ
なに話してたっけ
もう思い出せないや
私はそれでも嬉しかったの
あのキンモクセイが
残り香を伝って
簡単な答え合わせさせる
一瞬だっていい
そうなるように生きたい
あの頃のまま
私のまんま
夕暮れに誘われて
記憶に影が帯びていく
私は結局、手を伸ばすほう
あのキンモクセイが
何よりの証拠
簡単な答え合わせ、今年も
4 Comments
2021/09/23
<琴線に触れるたび あなたふらり、ふらり
交差点
月夜に揺られ、フタリ>
の部分は読み心地が良く
もし曲を付けて歌った時も、歌い心地が良いのだろうなー、と思いました。
どこか、ぼやっとして曖昧のようにみえて
明確に言いたいことが、芯にちゃんとある。
恋愛歌には欠かせないそんな雰囲気がしっかりと醸し出されていて、とても好きです。
自分には絶対に書けないので、羨ましい…
2021/09/23
お久しぶりです!
ありがとうございます。
どこか、ぼやっとして曖昧のようにみえて
明確に言いたいことが、芯にちゃんとある
↑ここら辺の感覚はすごい意識してるので嬉しいです。
キンモクセイネタはけっこうすらすら歌詞が思いつくので毎年チャレンジしたくなります♪
2021/09/24
素敵な詩ですね。
読ませる深さ、嫌にならない文量、言葉選び
全部が絶妙に噛み合って、読んでて気持ちがいいです。
2021/09/24
お久しぶりです!
ありがとうございます。
今年もやっちゃいました笑
長年愛される企画ありがとうございます!
お別れの歌なんですけど、なんかそこまで悲しくないというか。
ポジティブに、でもあなたの影をふと追いかけてしまう、そんな感じを表現できたかなぁと思います。