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夏祭りの情景をイメージして書きました。 構成は「A A A A’ B S C S」となっております。
Xylitol_ssw 投稿 - 2021/09/01 更新 - 2021/09/01 0 Comments 307 Views
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竜胆(りんどう)をかたどった浴衣の彼女が
仁王立ちで腕組んで待っていた

遅刻してしまって 角を立たせないため
肉桂(にっき)の飴玉を渡して謝った

仲直りをして 並んで歩いていた
屋台の香具師(やし)たちに囃(はや)し立てられ

彼女はその気になってしまって
射的、金魚すくい、輪投げを楽しんでいた

景品抱え 氷菓を頬張って
目を細め 思わず飛び跳ね
銀歯をちらつかせ
馬鹿みたいに笑う彼女のその姿が

色があって 味があって
見とれていたら目が合って
両袖 翻(ひるがえ)って
一つ一つが絵になって


葉月の宵闇に戯(たわむ)れ
火花の光線が現れ
轟(とどろ)く爆音の前触れ
こうしてその時が訪れ


色があって 味があって
空いっぱいに広がって
振り向いて 振り向いて
唇同士が重なって
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