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ポエトリーです
M1911A1 投稿 - 2021/07/30 更新 - 2021/08/03 2 Comments 222 Views
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sabrina_no_hana
A
最高気温36℃ 最低気温24℃
湿度62% 降水確率20% 風速7m/s
うらぶれて歩む暑苦しい生活道路の隅
直撃する日差しを 睨み続けては
視界がにわかにボヤけ 12時の鐘が鳴る


少年がエアガンの銃口を向けてくる
僕の眉間を狙ってる サイト越しに目が合う
そのまま殺してくれ 笑い合う少年達
結局撃ち抜かれる事も無く僕は
今日も今日とて 人生の辞め時を見計らってばかり

S
見栄も尊厳も 七月の空に投げ棄てて
未来も過去も遠い存在に思えて
安心とは縁遠く 絶望とも縁遠く
虚しき夏の感傷だ

A
駆け抜けるその摩擦熱で 情熱に火はついて
でもいつかは 身体が耐えきれず燃え尽きる
悲しい事なんか一つも無い筈だと感情を飲み込むが
直後に嘔吐して 涙をちょちょぎらせ
視界がにわかにボヤけ 心の深淵を覗き込む

S
夢も希望も 七月の空に投げ棄てて
悲観も楽観も度が過ぎれば同じで
普通とは縁遠く 異常とも縁遠く
忌まわしき夏の青空か


プライドも正しさも 七月の空に投げ棄てて
下火になった情熱に今更縋るつもりも無く
前進とは縁遠く 後退とも縁遠く
明くる暮らしに何を見る

虚しき夏の感傷だ
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2 Comments

共感もできるし、完成度に感嘆もできる。
全てを通して、とても好きな詩です!

特に
<駆け抜けるその摩擦熱で 情熱に火はついて
でもいつかは 身体が耐えきれず燃え尽きる>
このたった二行で、「人間の夢を追い始める姿」と「人間の夢を諦める姿」
が一気に表現されていて凄いなぁ、と。
M1911A1M1911A1
2021/08/03
サブリナの鼻さん ありがとうございます!

そこまで褒めて貰えるとは恐縮でございますよ(☉。☉)!
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