新規登録 ログイン
戦争反対
fukuzou3382sura 投稿 - 2021/06/23 更新 - 2021/06/23 0 Comments 92 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
梅雨の合間に お婆の家で
悲しい悲しい 話を聞いた
裸電球  ぶらりと揺れた
いつもより 長い夜でした

ぽつりぽつりと話途切れて
お婆 窓の外 見つめてる
ラムネの残り 僅かになって
私少し 眠くなる

防空壕に ひっそりと咲く
280本もの花達は
焦げた匂いに 零れて落ちた
それは酷く長い朝でした

こくりこくりと 船漕ぐ姫を
お婆 よっこらと抱き寄せて
せな(背中)を優しくたたいては
遠く夢うつつ子守歌


姫よ 忘れてくれるなよ
今宵 夜空にさんざめく
星の しぶきに舞い踊る
清き 儚き花達を

姫よ 忘れてくれるなよ
今宵 月様に誘われて
暫し 兎と音頭とる
強き 儚き花達を

タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録