作詞コミュニティ Gunjo Lyrics

すべての出会いは　神からの伝言である
一週間前から　通勤途中のあじさいが咲き誇る
レトロ喫茶の前で　毎日出会うおばあちゃん
神は　その女性を通して
私に　何かを伝えようとしているのだろうか

おばあちゃん曰く　昔は娘さんが三十年も経営していた
老舗カフェだが　今はすっかりさびれてしまった
おばあちゃんに誘われ　来店すると
電気の消えた薄暗い店内で　アイス珈琲を注文
かちわり氷に香り高い珈琲　味は確か
おばあちゃんの「また来てな」にかすかな絆

二回目は前回と同じ　アイス珈琲を注文したが
おばあちゃんが出したのは　なんとピーチジュース
でも　味はgood　
三回目はなんと　薄めのコーラがでてきた

おばあちゃんは　なんでも息子の嫁が
失踪し　高校一年の孫を育てているという
その孫のために　経営もどき（？）をしているという
私はおばあちゃんに　洗剤とお菓子をプレゼント

昔　ふと思い出した話
道端に臭いを漂わせているホームレスがいたが
皆　避けるような顔をして見向きもしなかった
ある人が食べ物と少量の金を恵むと
突然　ホームレスは宙に消え
代わりに　金色の輝いた仏が現れたのだった
ホームレスは　形の変えた仏だったという
慈悲をテーマにした話

ホームレスなんて　いつ誰がなるか予測もつかない
大金持ちがギャンブルで失敗し借金まみれになったり
自宅に大金があるという情報が出回り
強盗に狙われるという　危ない時代

「人は富と神とに兼ね仕えることはできない」（聖書）
もっているものを　そうでない人に捧げることにより
扉の凹凸がはまり　左右にスムーズに動く如く
世の中も　行き詰ることなく動くのだろう
扉がないと　悪党が入り放題である　

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