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雨音が静かに響いた一席で服したそれは、憧れの人が点てたせいかお菓子のせいか仄甘い一服でした。
hana_hiro612085 投稿 - 2021/06/14 更新 - 2023/01/02 1 Comments 419 Views
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nao_odamh2YYwhy0519
それはあまりにも
千年の翠
甘すぎる夢のような
落雁のひとかけ

そっと溶けていく
儚さに沈んで
揺れて泡沫に咲いた
綺麗なひとひら

ただ三言、交わしただけ
ひと刻、共に居るだけ
夏てまえ 一服でした
しゅるり、二人静


暮れて夕近し
見れば雨晴れ
片空に出る月の船
梅天に揺らいで

燻る香の路
薫る破れ傘
幾度吹く風があれど
山是山水是水

ただ小半日過ごすばかり
清坐一味楽
夏てまえ、一服でした
しゅるり、水滴々


只日日是好日
服せば清坐一味友
夏てまえ、一服でした
しゅるり、沸けば松風

服せば恋、すい切りました
しゅるり、珍珠菜
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1 Comments

mh2mh2
2023/01/01
静かなお茶室に沸く湯の音、たしかにしゅるしゅると聞こえますね。
穏やかに過ぎる一席が目に浮かびます。
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