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なし
sabrina_no_hana 投稿 - 2021/05/13 更新 - 2021/05/13 0 Comments 158 Views
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春の山からカラスが鳴いている
空から誰を呼んでいるのだろう
雲はまだらになってしまって
青天井は青絨毯に化けるのだ

気の違った希望と
正気の絶望を飼い慣らす
見果てぬ夢におちょくられ
見果てぬ夢におちょくられ
果てて散る人は居るだろう

いつか命にきいた
-お前は幾年在るというのだ-
「よくて百年在るという」
-なんと短き無情かな-
「貴様次第の無情かな」
-なぜに短き無情かな-
「貴様次第の無情かな」
「貴様次第の無情かな」
-嗚呼・・・-
然るべき容赦なき命あれど
それでも懲りず蠢いている
孤独なふりする男ども
群れに隠れる女ども
中立を気取る人ども
なんと醜き輩ども
それらを指差し笑う命に
気付かぬままか 気付かぬままだ
なんと虚しい 生きるとは

小心翼翼なる光と
威風堂々たる闇を飼い殺す
見果てぬ夢におちょくられ
見果てぬ夢におちょくられ
果てて散る人は居るだろう
果てて落つ人は居るだろう
果ててくずれる人 果ててこぼるる人
尚も居るだろう

春の山からカラスが鳴いている
空から誰を呼んでいるのだろう
雲はまだらになってしまって
青天井は青絨毯に化けるのだった
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