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幽閉タウン四丁目七番地
M1911A1 投稿 - 2021/04/15 更新 - 2021/04/15 0 Comments 151 Views
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A
誰かに 見て欲しい時がある
僕をじゃなくて 僕の好きなものを

誰かに 聴いて欲しい時がある
僕の歌をじゃなくて 僕の好きな歌を

S
送電線の影を踏んづけて歩く 道の先で
ケラケラ笑い合う少年のランドセルから
給食袋が溢れ落ちて 泥がつく

A
誰かに 見て欲しい時がある
僕をじゃなくて 僕の見てる景色を

誰かに 聴いて欲しい時がある
僕の歌をじゃなくて 僕の心の声を

S
信号機に足を止められて 視界を過ぎる
辞めた職場の奴が乗る車に気付き俯いては
生きづらさだけは日に日に 増して行く

C
まるでダンボール箱の中みたいな街の中で
うっすらと蛍光灯の光かのような冷めた太陽の鈍色
この中で僕は、どう折り合いをつけて生きて行けばいいのか

S
勤務中の聴覚器官を 撫で回す
有線放送から流れる流行歌の歌詞から
はみ出した日々にこびりついた日常を

引き剥がして 何処か別の所へ

知らない街へ、連れていってくれないか
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