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戻らないのに霞んでゆく
miyako 投稿 - 2021/04/10 更新 - 2021/04/18 1 Comments 593 Views
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jongchiiiYYwhy0519
保育園の友達の名前
いっぱい遊んだはずなのにな
迎えに来てくれた兄の
おんぶの背の大きさや熱
上か下かで喧嘩した
二段ベッドの寝心地
優しかったおじいちゃんの声
写真とともに色あせる
初恋のあの子の顔
すれ違ってもきっと気づかない
運動会のお弁当の味
少し焦げた卵焼き
プールから見た夕焼け
青春なんて名前になって
卒業式の後できる空洞
その感情の行き場
母親のお腹の中から出てきて
初めて目を開いた時の眩しさ
初めて見た母の その表情も

少しずつ大切なものが記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように

忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ


君と初めて交わした言葉
あの日着ていた服
二人で見た星の数
触れた唇の感触
つないだ手の温度
その握る強さとか
君の家への道のり
街灯の数
最後になった君の言葉
去年祝ったあの子の誕生日
僕の全てだったはずの時間
あの日の僕は今どこに

少しずつ大切な人が記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように

忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ

僕らはすべてを持って 明日にはいけない
失くして行くんだ 戻らないものなのに

少しずつ大切なものが記憶から消えていく
まるでそこになかったかのように

忘れてしまうんだ
思い出せもしないのに
忘れてしまうんだ
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1 Comments

YYwhy0519YYwhy0519
2021/04/11
すごく一生懸命生きてたはずなのにいろんなことを忘れてしまったりしてしまうことがあります。この詩に書いてあることの全ては分かるはずもないですが、すごく共感できました。
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